南方熊楠(みなかた くまぐす) 2020 4 11

書名 日経ビジネス 2020.03.23
    世界のヤバい研究 変人が真の革新を生む

 日経ビジネスの記事によると、
日本の民俗学を開いた柳田國男が、
「日本人の可能性の極限」と評した南方熊楠は、
奇人変人の域に入る、
とてもユニークな人であるという。
 日本に現れた「知の巨人」と言われた南方熊楠だったら、
今の日本の問題に、どう答えるのか。
 記事によると、南方熊楠は、
日本で発見された粘菌の半分を見つけたとされ、
学術誌「ネイチャー」には、
個人で世界最多という約50の論文が掲載されているという。
 なぜ、そんな成果を上げられたのか。
もちろん、本人の能力と情熱が尋常ではなかったが、
研究に没頭できたのは、
屈指の財力を誇った商人の父と、
その後を継いだ弟からの仕送りが、
研究生活を支えていました。
 あの南方熊楠でさえ、
研究だけでは食べていくことは難しかったのです。
(引用、以上)
 今の日本には、南方熊楠を超える研究者がいるかもしれません。
しかし、彼らには、お金がない。
一方、日本には、昔に比べて富裕層が増えました。
 研究者の資金不足と富裕層の資金がかみ合っていないのが、日本の弱さでしょう。
同じ時代、同じ空間を生きているのに、すれ違ったままです。
 南方熊楠の時代は、篤志家がいましたが、
今の時代は、吝嗇家(りんしょくか)が多いでしょう。































































































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